真昼に遭う金縛りは恐ろしすぎる
投稿者:峰 (38)
先日、昼寝をしていた時のことです。
誰かに毛布をかけられる気配で、私は半分眠りから覚醒しました。直感で、あ、お母さんがかけてくれたのかな、と思いました。母はいつもそうやって、私に布団をかけてくれていました。
眠かったので、そのままうとうとと眠ろうとしましたが、何かが変なんです。
その誰かは、今かけたはずの毛布を剥ぎ取るのです。あれ?と思うと、ふたたび私の身体に毛布をかける。
それを、何度も何度も繰り返すんです。
毛布をかけては剥ぎ取り、またかけて剥ぎ取り、またかけて──
さすがにおかしいと感じて、私は「お母さん?」と尋ねようとしました。しかし、声が出ないんです。あっ、と思った瞬間、金縛りに遭っていることに気が付きました。
身体が全く動きません。
じわーっと、爪先からゆっくり、全身が痺れてきました。
やばい、どうしようと思っていると、耳元で、まるでラジオから聞こえて来るようなノイズがかった女の声が、「うふふーーーーふふふふーーー」と笑いました。
そして私の耳からうなじ、背中、足の先までを、細い女の指がサーッと撫でる生々しい感触があり、私は「うわっ!!」という自分の叫び声で飛び起きました。
そこで気がつきました。私は今、一人暮らしをしています。ほかに誰かがいるはずがないんです。
金縛りに遭うと怖い夢を見ると言いますが、本当に夢というにはあまりにリアルで生々しく、思い出すだけでゾッとします。
あれ以来、夜でも電気を消して眠ることができません。
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