あるバイク乗りが崖から落ちていく時に聞いた声
投稿者:FBS (19)
自分の世代がバイク乗りとしては最後の方の世代だと思う。
自分以降の若い世代の人達はバイクや車には関心を示さなくなっていった。
中にはたまにバイクや車好きな若者も見かけるが自分の世代より圧倒的に減った。
時代の流れがあると思う。
なので必然的にバイクの話ができる人となると大体自分の世代から上の人達になる。
また彼らは自分よりさらにバイク全盛期の方々なのでバイクの歴史や色んな現代では考えられないようなエピソードを多数聞ける。
とんでもない様な事故を起こしていても生還したり、走り屋さん達の命がけのバトルや、バイクチームを組んで喧嘩したなどだ。
話を聞いているだけでも活気があり、バイクという観点では昔の方がロマンがあり冒険があり熱量を感じられる。
ただ、色んな話を聞ける中でも血の気走った内容ばかりでなく不思議や不気味な怪奇的な話を聞く機会あった。
私の住んでいる県は山に囲まれており峠道には困らない。
そこをバイク乗り達がツーリングから攻めるまで走っていたわけだ。
県の北部にテレビで怪奇現象として取り上げられている峠道のトンネルがある。
バイク乗りのベテランの方から聞いた話ではあるが、地元ではそのトンネルではなく、峠道のあるカーブの場所が怖いそうだ。
今まで何度も車やバイク事故が多発しているカーブなのだ。
その特徴として不思議なのが、あからさまなきついカーブではなく、普通のありふれたカーブであり普通の景色なのだ。
だが何故かその場所で事故が多発している。
そして、そのベテランのバイク乗りの友達がその場所で転倒しガードレールから落ち一命を取り留めたが片足を切断という結果になってしまった。
当時の聞いた話ではまだリハビリで他の上半身などもまだまともに動かせない状況だったそうだ。
お見舞いに行くと事故を起こした友達が言っていたのが「スリップして転ぶ時から全てがスローモーションになった。そのままガードレールを突き破って崖から落ちて行く時、どっち?どっち?という知らない人の責めてくるような質問が聞こえ直感的にこっちと思った矢先に地面に叩きつけられ意識を失った。気が付いたら病院のベッドの上だった。多分自分が今まで人にこれ以上の迷惑をかける何かをしていたら、もしかしたら自分も引きずり込まれて生きていなかったかもしれない」と悔やんでいるようだったそうな。
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