祖母がきつねに騙されたお話と、火の玉を目撃したお話
投稿者:FBS (19)
短編
2022/02/24
23:39
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およそ60年ほど前、今年で90歳になる祖母が幼少期に体験したきつねに騙されたお話と、火の玉を目撃したお話である。
友達とお手玉を持って近所の竹林近くで遊んでいると、「こっちだよ」という声が竹林の方から聞こえてきた。
声の聞こえてきた方を見てみたが誰もおらず、友達も同じく声が聞こえたとのことで、怖くなり帰宅した。
帰宅後、この件について祖母が母親に話したところ、母曰く「それはきっと、きつねに騙されたんだよ。この辺には昔からきつねがいて、私も小さい頃騙されたことがあったんだよ」とのことだった。
近所の知り合いが亡くなり、祖母の母親は葬儀に参列し、祖母は幼い兄弟と留守番をしていた。
なかなか帰宅しない母親を心配した祖母は、兄弟を連れて葬儀場まで向かった。
その道中、何かを感じそちらの方を見ると、火の玉らしき光が自分たちの方に近づいてきた。
火の玉はそのまま葬儀場の方に向かい、そのまま視界から消えた。怖いというよりも不思議な体験だったとのこと。
ちなみに、祖母は何度か火の玉を見たことがあり、葬儀の際に見た火の玉は一緒にいた兄弟が幼かったこともあり目撃者は彼女だけであったが、友達と一緒にいた際にも火の玉を見たことがあり、その時は一緒にいた友達も目撃していたという。
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