金縛りと黒い人の形をした物体
投稿者:もちむぎ (6)
これは私が高校生だった時の話です。
当時私は高校3年生、大学受験の追い込みの為朝から晩まで勉強漬けの毎日を送っていました。
その日も部屋で過去問を解いていたのですが、日頃の疲れが溜まっていたのか急に勉強に集中出来なくなりました。
このままだと効率が悪いと判断した私は一時間だけ仮眠をとる事にしました。
よほど疲れていたのでしょうか、布団に入ると数分で眠くなりました。
その時です、部屋の空気がガラッと変わる感覚、なにかがいる気配がします。
布団に寝たまま当たりを見渡すといつもの部屋にいるはずなのにまるで雰囲気が違います、見慣れた部屋の風景なんですが知らない人の家にいる様な不思議な感覚でした。
何か変だな、と思った私は布団から抜け出そうとしましたが何故か身体が動きません。正確には眼球と顔だけが辛うじて動く状態で、腕や足はまるでロープに張り付けられた状態の様にびくともしないのです。
異変に気づいた私は急に怖くなり焦りました。一体何が起きてるんだ、焦った私はとにかく現状を確認しようとゆういつ動く目と顔で部屋を見渡します。
顔を持ち上げ部屋を観察すると布団の足元の方に黒く人の形をした物体があるのを発見しました。
しかもその物体は私の方へ近づいてきます。私はこのままではまずいと思い私はなんとか逃げようとしますが身体はやはり動きません。
そして謎の物体は私の枕元まで来ました、覚悟を決めた私は全身全霊の力で身体を動かし大声で消えろ!と叫びました。
そして次の瞬間、私は布団から上半身を起こした状態でただ呆然としていました。黒い物体は消えており、部屋はいつも通りでした。あれは一体何だったのか、未だに正体はわかりません。
はじめて霊的な何かに遭遇した怖いエピソードでした。
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