深夜の棚卸し作業での恐怖体験
投稿者:もちむぎ (6)
この話は当時私が働いていたアパレルショップでの出来事です。
店舗では在庫確認の為、棚卸しの作業が夏と冬の年2回あります。
その日は夏の棚卸しで、店内商品を専用の機械を使い点数を確認していく作業をしていました。
150坪程の大型店舗で通常営業をしながらの作業の為、予定より時間が押してしまい完了したのが夜中の1時過ぎでした。
ヘトヘトになりながらレジ締めをしていると店長から「2階の倉庫に商品のストックがあるからそれも棚卸ししないといけない、悪いけど今からお願いしてもいいか」と指示があり私は一人で2階の倉庫に向かいました。
2階に上がると確かにダンボールに入った商品が数箱あります。
暗がりの中、スマホの明かりを頼りに棚卸しを始めるとなんだか様子がおかしい事に気がつきました。
誰かに見られてる、そんな気配を感じます。
2階に上がったのは確かに私一人のはず、急に怖くなった私は早く終わらせようと作業を急ぎました。
その時です、微かですが線香の香りがしてきて奥の方でうめき声の様なものが聞こえます。
男性なのか女性なのかもわからない、とにかく不気味な暗い声です。
恐怖に震えながらもなんとか棚卸しを終わらせた私は転がる様に1階に降り、その一部始終を店長に報告しました。
店長の話によるとここは昔大きな葬儀場があり、その跡地に今の店舗ができた様です。お盆の時期が近づくと不可解な現象が起きやすくなるとの事…ひょっとして私が聞いたうめき声の正体は火葬場で焼かれた人の慚愧の念だったのでしょうか。
スマホで棚卸し出来るなんて!
便利な世の中ですなぁ。
そこかよ(^^)