亡くなっても執務をする役員
投稿者:熊猫 (10)
これは母が以前勤めていた会社で実際に会った話です。
そこの役員用の執務室に、老衰で亡くなった役員の幽霊が頻繁に現れるということがありました。
最初に気づいたのは、仕事を引き継いだ別の役員で、昼間、その執務室で1人仕事をしていたときに、応接用のソファーに亡くなった役員が座っているのを目撃したそうです。
さらに、秘書の方なども目撃したという情報があいつぎ、ついにはその執務室は廃棄され、新しく会議室として模様替えされることになりました。
会議室になってからは幽霊が出ることはなくなり、しばらくは何も起こらなかったのですが、新たな役員が就任したことで事態が一変しました。
なんと、その方が会議室を再び自分用の執務室に変えてしまったのです。
もちろん、幽霊が出ることは伝えられていたのですが、まったく信じておらず、仮に出たとしても問題ないと豪語していたようです。
しかし、1週間ほど経った頃、またその執務室が会議室になることが決定しました。
どうやら執務室に戻したとたんに毎日幽霊も出るようになったらしく、最初は息巻いていた新たな役員も怖くなって別の執務室に移ったようです。
ただし、亡くなった役員の幽霊がこれといった悪事を働いたという報告はなく自然な感じで応接用のソファーに座っているだけだったことでした。
社内では自分の仕事の引継ぎを行った役員の様子を、見守りたかっただけなのではないかという結論に落ち着いたそうです。
元役員の方は、本当にやさしく、愛社精神の塊のような方だったんでしょうね。
現役のときもソファーに腰掛けていただけだったのか?
私の知り合いも仕事場で同じような事が起きていたそうです。
自分が死んだのが解っていないか、やり残した仕事が有ってその事だけが頭に残って出てきているか?どちらかだと思いますね。
責任感の強い人だと思います。