事件記録:行方不明事件について
投稿者:藤野 (11)
こちらもやはり窓がありますが、暗いですね。右側の部屋よりもちょっと狭いです。
(悩むような息遣い)
……それにしてもなんか、綺麗すぎる気がするんですよね……。違和感と言いますか。お洒落って言うより、白い色で何かを隠してるような……。
家の臭いもそうなんですよ。木の臭いがしない。芳香剤みたいな臭いが……その……なにか隠すみたいに上乗せされてる感じで……。
家の雰囲気が妙に明るい。
……ま、住む訳じゃないし……、次行きましょう。
あっ、左側に扉があります。開けましょう。
(ドアノブを回す音)
……トイレですね。このスペースをさっきの部屋から取ったから、狭かったみたいです。
えーっと、リビングに出ました。右手にキッチンがあります。少し進むとテーブルがありますね。リビングって言うより、ダイニングでしょうか。
奥は大きな窓がありますね。ここから庭に出るのでしょう。
……なんか、窓から光が差し込んでないのに、部屋の中が明るいです。電気もついていません。……壁が白だから?
……左手に二つ扉があります。まずは庭側のを見ましょう。
(ドアノブを回す音)
……あっ、階段ですね。ここは後にします。
(少し焦ったような足音)
で、隣がスライドするタイプの扉です。
(すーっ、と扉を開ける音)
洗面所とお風呂のドアがありますね。一応お風呂も確認します。
(ドアノブを回す音)
おお、ここも綺麗。いやー、素敵な家なんですけど、なんか不気味なんですよねぇ。
うーん。……取り敢えず一階は終わったんで、切ります。次は二階を見ることにします。
(一度録音が途切れる。次の音声に続く)
はい、さっきのもきちんと録れていました。いやあ、なんだかドキドキしますねぇ。これで私も神隠しにあって、録音機を拾った人がこの音声を聞いたら興奮するだろうなあ。
……ま、そんな話は置いといて。
二階に行きます。
(ドアノブを回す音。微かに扉が開く音がする)
階段もお洒落ですけど、ちょっと急ですね。子供は危ないかもしれません。
(ミシ、ミシ……と階段が軋む音)
ちょっと軋むなぁ。
はい、二階に着きました。
面白かったです
もう少し歴史的背景や不快描写を掘り下げられたら、「みさき」「けりよ」に並ぶ名作になるかもしれないですね
やっぱ「みさき」思い出すよねえ
思いのほか録音の文字起こしが臨場感あって良かった
面白かったです。読んでいて気持ち悪くなるぐらいにはリアルな描写だったし、筆者はこれが実話でないにしても似たような経験がある?
不思議と引き込まれていった。主の文才が凄すぎる。ハッとするなぁ
PVの読書バージョン?
幽霊の鬼を、物理的に閉じ込められるの?
単独行動して攫われた人について、どうして村人は鬼をのせいだと分かったんやろ。
地下部屋から女が居なくなったと村人はなぜ分かるの?
音声部分はリアリティあったけど、解説部分はご都合ファンタジーでよく分からなかった