事件記録:行方不明事件について
投稿者:藤野 (11)
(少し間が開く)
関係が、あるんじゃないかと……。神隠し事件はこの山を降りた所にある公園で起きています。そして二人が行方不明になった二日後、この家の主人が亡くなった。そして彼の死がショックだった奥さんも二ヶ月後自殺しています。
ま、別に確証がある訳でもないんですが。
なんとなく私が怪しく思って来てみただけなんです。
……そう言えば、これを聞いてる人はなぜ神隠し事件と呼ばれているか分かりますか?
近隣の住民が口を揃えて神隠しだと言ってるからなんですよ。
それも皆年寄り。
お話を聞いているうちに、何か山にあるような気がして。それでこの家の人達が同じ時期に亡くなっていると気がつきました。
事故物件なんですが、一応、もう賃貸なんです。だから今日は不動産に行って鍵を借りて来て、ここの家を見学することになってます。
後で文字に書き写すのだと漏れがありそうなので、全てを録音機に録音することにして今に至ります。
……じゃ、一回切ります。
(一度録音が途切れる。次の音声に続く)
えーっと、さっきの。ちゃんと録音されてました。安心です。
順番とか変かもしれませんけど、あんまり長々と玄関の前で喋ってる訳にもいかないので、このまま録り続けていきたいと思います。
じゃ、鍵を開けましょう。この家は二階建てで洋風の家ですね。大きさは小さめです。
(ガサゴソと鞄の中を探るような音)
鍵もお洒落な感じですねー。ちょっと古いですけど。
(鍵穴に鍵を入れるような音の後、微かな軋みの音)
開きました。
わ、綺麗な玄関。玄関の床は大理石っぽいです。で、一段上がってフローリングの床。
(喋りながら扉を閉めていると思われる。微かな軋みの音)
ここから廊下がちょっと続いて、向こうにリビングが見えますね。この家は白を基調としたデザインなんでしょう。
(ここで靴を脱いでいると思われる)
持参のスリッパを履きます。
廊下の右側と左側に扉があります。開けましょう。まずは右側。
(ドアノブを回す音)
……窓がありますが、外には木が生茂ってるので薄暗いですね。特徴的な物はありません。
(ここで部屋を出たと思われるが、扉を閉めた音がしないので恐らく確認した部屋の扉は全て開けている)
左側も見ていきましょう。
(ドアノブを回す音)
面白かったです
もう少し歴史的背景や不快描写を掘り下げられたら、「みさき」「けりよ」に並ぶ名作になるかもしれないですね
やっぱ「みさき」思い出すよねえ
思いのほか録音の文字起こしが臨場感あって良かった
面白かったです。読んでいて気持ち悪くなるぐらいにはリアルな描写だったし、筆者はこれが実話でないにしても似たような経験がある?
不思議と引き込まれていった。主の文才が凄すぎる。ハッとするなぁ
PVの読書バージョン?
幽霊の鬼を、物理的に閉じ込められるの?
単独行動して攫われた人について、どうして村人は鬼をのせいだと分かったんやろ。
地下部屋から女が居なくなったと村人はなぜ分かるの?
音声部分はリアリティあったけど、解説部分はご都合ファンタジーでよく分からなかった