あなたは「春終枝」というものを知っていますか?
「春終枝」とは、とある病気の俗称で、「しゅんしゅうえだ」と読みます。
この病気は春が終わると桜が散り、二度と元には戻らないように、春が終わり、梅雨となり、梅雨前線が活発になる頃、その大気圧の変化と高湿度によって生じる病気で、正式な病名は、「季節性末梢変性症候群」といいます。
この病の患者は、梅雨の湿度と気圧の変化の影響で、四肢のどれかが腐り始め、ウジが湧き、ハエが集り、みるみるうちに千切れてしまいます。
梅雨時期に限らずとも、近い気象状況でも発生し得ます。
経験したことはありませんか?天気の悪い日、ジメジメした空気の中で、頭の片方が痛くなること。関節に違和感を覚えること、腕や足が軋むように、ほんの少しだけ痛むこと。それがこの病気の始まりです。
そして、この病気は誰にでも発症する可能性があり、近年、とある研究の途中偶然発見されたものです。
今のところはごくごく僅かな報告件数ですが、これから増えていくかもしれませんね。
ちなみに、有効な治療法も、根本的な原因もまだ分かっていません。
私が思うに、これは心の病に近いもので、思春期辺りの男女に発症件数がやや高いように思えます。
おそらく、トリガーとなっているのは思い込みの力。腕が千切れてしまったらどうしよう。明日、足が無くなったらどうしよう。その恐怖が、脳を支配し、本当に四肢を腐らせてしまうのかもしれません。
「春終枝。」その言葉を初めて耳にした時から、私はずっと怖かった。当たり前に毎日くっついている。
それが当然のことで、信じて疑わなかった。
千切れたらどうしよう。
そんな事想像したこともなく過ごしてきたこの腕や足が、いつか無くなってしまうのではないかと。
……私の左足はもうダメですが、皆さんは気をつけてください。
くれぐれも、疑うことなく、いつも体にあるこの手足を、信じてあげてくださいね。
失ってからでは、取り返しが着きませんから。


























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