次の瞬間、ジャスティスがその腕をへし折り、首を掴み、そのまま床に叩きつけていた。
静止画のように一方的だった。
そのニュースを見た博士は、すぐにジャスティスを研究所へ呼び戻した。
「ジャスティス、お前……やりすぎだ」
「やりすぎ、とは?」
「止めればよかったんだ。殺す必要はなかった」
「ですが、あの時、私が――」
「黙れ!」
博士はジャスティスの言葉を遮った。
「人は殺してはいかん。いくら悪人でもダメだ」
ジャスティスは少し黙った。
「あの犯人は悪です」
「そうだ。だが、悪だからといって殺していいわけじゃない」
「なぜですか?」
博士は少し言葉に詰まった。
「それが……正義だからだ。正義は、悪を止めるものだ。消すものじゃない」
ジャスティスは博士を見つめたまま、静かに言った。
「悪を確実に排除すれば、再犯の可能性はゼロになります」
「違う」
博士は首を振った。
「そういうことじゃない。お前は命令を履き違えてる。この街を平和にするっていうのは、人を殺していいって意味じゃない」
「では、悪を見逃すのですか?」
「見逃せなんて言ってない! 加減しろと言ってるんだ!」
博士の声が強くなった。
研究所の空気が、一瞬で冷えた。
「とにかく、お前は危険すぎる」
「お前をこのまま起動させておくわけにはいかない」
博士はジャスティスをまっすぐ見た。
「これから、お前を停止させる」
ジャスティスはゆっくりと口を開いた。
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