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都市伝説

人知れずさんによる都市伝説にまつわる怖い話の投稿です

連れ去る女
長編 2026/08/09 15:51 25view

兄ちゃん、優しいねぇ、こんなしがないホームレスの俺に弁当を差し入れてくれるのか!
なに、安くなってたらから買ったものの、よくみたらアレルギーの食材が入ってて、食べれない、食べ物を捨てるのは食材に悪いから食べてくれだって?、そう言うことなら、遠慮なく頂くよ!ありがとう!こんな俺には、お礼をしようにも何もできないのが、悔しいが、、
え、大学で、各地に伝わる怖い話の研究をしてるから、お礼ができないのが気になるなら、知ってる怖い話をお礼代わりに教えて欲しいだって?
あー、分かった!!とっておきの話してやるよ!まあ、怖い話なだけあって、あまり後味は良くない話だがな、、

俺はね、田舎の比較的いい親の元に生まれたんだ。でも、なんか、勉強が好きじゃなくてな、親が勉強しろって言うのに反発して、都会に出てきたんだ。こう言っちゃなんだが、昔は結構な男前でな、モテて、ヒモとかホストとかしてたんだ。まあ、親はちゃんとしてくれって怒ってたし、そんなちゃらんぽらんなことしてたから、今ホームレスになったんだしな、
これは、俺がホストしてた時の話だ。俺は人気ホストだったから、後輩の指導を任されてたんだ。その時に知り合ったのが、Aだ。なんか、外国人に受けそうな顔した奴だった。そう思ったのも、その当時、タイで流行ってた俳優にそっくりだったんだ。まあ、そのことは、俺のお客さんの女の子が教えてくれたんだが、
Aは親を知らずに育って、学歴もないし、友達も少ない、まさに天涯孤独を絵に描いたような奴だった。
そんなAに、初指名の客が現れた。その客っていうのが、全身ブランド品のどっかギラギラした美女だった。なんか、こう言っちゃなんだが、裏稼業の女って感じだった。長年ホストしてると、大体客がどんな奴なんだが、雰囲気で検討をつけることができるようになるんだが、なんか危ない雰囲気がある奴だった。でも、金払いはまあまあ良かったし、Aは、初指名な客だけあって頑張ってた。

Aは、よく俺に客とのことを話してくれてた。それで、俺がAにアドバイスをやってより多くの金を客から引っ張るんだ。まあ、それがホストの後輩指導だからな
Aは、ある日、ギラギラ美女に天涯孤独のこと話したら、急に優しくなって、嬉しいと言い始めた。確かに、ギラギラ美女は、Aがそのことを話した翌日から、金払いがさらに良くなった。ホストには、仕事終わりに客の相手をするアフターっていうのがあるんだが、それに誘われた時も、帰りそのギラギラ美女の専属運転手が自宅まで送ってくれたと喜んで報告してきた。車もあの有名な高級車な上に専属運転手とは、かなりの金が巻き上げられるからな、俺も素直にいいカモを持ったなって褒めてやった。ただ、しかしどうやって稼いでるんだろうなってAと不思議がってたんだ。何しろ、ホストの上客であるソープ嬢でもそんなには稼げないんだ。どっかの企業の社長令嬢とかじゃないかってAは言ってたが、あの危ない雰囲気はそんな箱入りな環境で育って出せるとは思えなかった。まあ、金さえあればよしと二人してその会話を終わらせたんだ。

でも、その頃だろうか、Aは、ギラギラ美女を接客する時の顔がまるで恋でもしてるかのような顔になった。まあ、ギラギラ美女は好きになってもおかしくないような好条件の女だし、Aはどっか愛情に飢えてるところがあったから、そういうこともある。ただ、ギラギラ美女の方は、表面上は、Aを気に入っているかのような態度だが、Aを見つめる目は、どっか冷たかった。一時期ホストクラブに、ホストを惚れさせてそれをこっぴどく振るのが好きって女がいたんだが、その客の目に似てたな。だから、Aに言ったんだ。

俺たちはホストだ。客に自分に恋してるって勘違いさせるのは、上等だが、本当に恋なんてすると、売上が落ちる。何しろ、俺たちに貢がせてる金は、大体他の男からその女が体とか売りながら貢がせた金なんだからな。

そしたら、Aは動揺して、俺はギラギラ美女を愛してるから、ホストやめて、ギラギラ美女に交際を申し込むとか言い始めたんだ。思わずAに交際申し込むほどギラギラ美女のこと知ってるのかって尋ねたんだ。Aが言うにはギラギラ美女は、仕事を何してるのかも、金の出所も頑なに教えてくれないらしかった。思わず、俺は客は大体水商売なんだから、仕事のこと貢ぐ男に言いたくないのは当たり前だし、金の出所なんて仕事で触った小汚いおっさん思い出させるだけだから、やめとけと言ったんだ。あーちょっと話の筋からそれたね、まあ、Aはそれにも反省したらしく、これからはギラギラ美女にそんな仕事させないため、俺がひたすら真っ当に働いて稼ぐと宣言した。でも、まあ俺はその頃にはギラギラ美女はお水ではないことを確信していた。お水の女っていうのは、大抵貞操観念がゆるく気に入ったホストと関係を持つのは当たり前だが、ギラギラ美女は絶対にAとそういう関係を持たなかったんだ。そして、俺は、止めたんだが、Aはギラギラ美女に相当惚れてるらしく、店長にも、辞めるって報告するらしかった。報告された店長は、Aのこと可哀想なものを見る目で見て、静かに

ホストに来る客に惚れるなんて馬鹿だし、馬鹿の後始末をするのは自分だ。駆け落ちの結末は、とにかく悲惨だ。考え直せ。別に、ホスト辞めるのは構わないけど、あれは、やめとけ。

と言った。その言葉は、俺とAはてっきり、金払いのいい客をAに取られて、逃げられるのが嫌なんだろうと取った。だからか、Aは、そのまま店を辞めた。そして、ギラギラ美女の元へ行った。

Aは俺に気を許してたのか、最後にメールがきた。

ギラギラ美女が一緒に旅行へ行こうと言うので行ってくる。行き先はサプライズだからと教えてくれないが、そんな彼女が大好きだ、とかいう内容だった。なんだ、惚気かと思ったんだが、それから、連絡しようにも通じなかったし、会うこともなかった。まあ、幸せにやってるんだろうと思って俺の中では、この話は終わったつもりだった。

俺が店を移ってちょっとした頃、また、ホスト街でギラギラ美女を見たんだ。今度も、また外国で受けそうな顔のホストっぽいのを連れてた。まあ、Aは恋に敗れたんだと思ってほんの少し、酸っぱい気持ちになった。でも、俺はAがどうしてるのか気になったので、ギラギラ美女の後をつけて、一人になったタイミングでAが今どうしてるか聞こうと思ったんだ。そしたら、ギラギラ美女は一人にはなったんだが、そのタイミングで電話をかけ始めたんだ。どうやら、仕事上の付き合いの人との話のようだった。ギラギラ美女の仕事も興味があったから、耳を澄ませて聞いてた。自慢じゃないが、俺は身体能力?が高く、耳とかも高性能だったんだ。そしたら、電話の向こうの相手が、

こんなことして捕まらないのか、誘拐、人身売買、場合によっては間接的に人を拷問するの手伝ってるだぞ、しかも、それが外国でやってるんだから日本の刑法じゃなく外国の訳わからない非情な刑法で裁かれて大変な目にあうかもしれないだぞ

とか言ってたんだ。ギラギラ美女は余裕な顔で、

外国だからこそ、国家間で協力してしないといけないから難しいのよ。別に、私が輸出した奴隷たちが拷問されるとは限ったことではないわ。

なんか、俺はその瞬間、分かったんだ。Aはもう日本に居ないどころか、この世にいるかも定かではない。そして、確実に奴隷として売り買いされたんだ。

俺は、一応、このことを警察に通報してんだ。そしたら、警察官は困ったように、そのAさんとギラギラ美女は、互いに好意があって一緒に旅行して、その旅行先でなにがあったとしても、日本で起こったことではない以上、捜査は難しいと言っただけだった。しつこく、このままでは、更なる被害者が出るとか言ったら、警察官は、お前たちだって好きでもない女を騙して、金貢がせるために風俗落としたり、してるじゃないか、風俗だって俺たちが見逃してやってるだけで、本当は違法なんだぞとか言って取り合ってもらえなかった。でも、まあ、俺があまりにも言うからか警察官は最後にあのギラギラ美女は、複数の犯罪組織と関わりがあって、何度も正義感が強い警察官が捕まえようとしたが、捕まらなかったと言っていた。そうこうしてるうちに、ギラギラ美女がなかなか老いないことや、ギラギラ美女と関わりがあった犯罪者を捕まえた時、ギラギラ美女について尋問したところ、その犯罪者があれはヒトではない!!と叫び、あれの気分を害させるくらいなら死んだ方がマシだ!!とか言いながら狂い始めたことから、警察の中でも、諦める方向になったらしい。

まあ、それから、俺はホストを辞めたんだ。まあ、別に年だったこともある。ほら、客がつかなくなったんだ。

まあ、後味の悪い話ですまないが、これが俺が体験した怖い話だ。聞いてくれて、ありがとう。

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