私はだんだん怖くなっていきました。
どうして分かるの?
それが不思議で仕方ありませんでした。
前日に話していない。
それなのに、翌朝になると必ずいる。
そして、そのうち中山は私の手を握るようになりました。
私は嫌でした。
でも、当時の私は何も言えませんでした。
嫌だと言ったら、何かされるんじゃないか。
中学1年生では、そんな怖さもありました。
ある日、中山は突然こう言いました。
「大人になるまで清い付き合いをするから」
私は凍りつきました。
付き合おうなんて、一言も言っていませんし、聞いてもいない。
私は中山と付き合うつもりなど毛頭ありませんでした。
それなのに、中山の中では、いつの間にか私たちは「付き合っている」ことになっており…
中学1年生だった私は、怖くて何も言えず、ただ下を向いていました。
そして夏休み。
ある日、弟が私に言いました。
「姉ちゃん、中山が『お姉ちゃんは今日はずっと家?』って聞いてきたよ」
夏休みの間、中山が私の家の周りをほぼ毎日のようにウロウロするようになったんです。
家の中にいても、外を歩いている中山の姿が見える。
私が怖がっていたため、ついには母が中山に声をかけました。
「中山くん、せっかく夏休みなんだから遊びに行ったら?
あの子、家が好きな子だから、今日も外出しないよ」
母から見ても、明らかにおかしかったんだと思います。
それでも私は、自分から強く言うことができませんでした。
夏休みが終わった頃、両親から言われました。
「さすがに、もうハッキリ言わないと良くない。自分で言いなさい」
そしてある朝。
いつものように自転車で待っている中山に、私は勇気を出して言いました。
「ごめん!
私と中山は付き合ってないし、私、タイプじゃないの。
私を待つのをやめて!」
それでも、中山はすぐには引きませんでした。
私はもう、中山を相手にせず
一言も話さず、無視して駅へ向かいました。
























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