どこにでもある、明るくポップな新年の挨拶文。
誰からだろうと差出人を探しハガキの左下に視線を動かす。
ハガキの隅のわずかな余白に、小さな文字で、
『〇〇許さない』
と書かれていた。
一度書かれただけではない。
同じ文字の上を、何度も、何度も、重ね書きしたように強い筆圧でなぞられて、その部分だけ紙が傷んでいた。
手に当たるボコボコとした波打つ感触に、あの時の恐怖が蘇りギュウっと心臓が締め付けられた。
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