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不思議体験

ゴンゾウさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

取材メモ:深夜写真店で現像された十三枚目
長編 2026/09/04 16:10 111view

——男は戻ってきましたか。

十一時三十五分頃に。

引換券を出したので、私は袋を棚から取りました。

写真を一緒に確認しますか、と聞いたら、必要ないと言われました。男は料金を払い、袋を受け取ろうとしました。

その時、袋の口から十三枚目だけが落ちました。

床ではなく、カウンターのこちら側です。

私は拾って、何となくもう一度見ました。

写真の中の時計は、十一時三十七分を指していました。

実際の時計も、ちょうど十一時三十七分でした。

写真の中の私はうつむいていました。

その手には写真がありました。

そこまでは最初に見たとおりです。

ただ、その写真の中で、カウンターの向こうに誰かが立っていました。

顔は写っていません。

写真の上端から顎の辺りまでが切れていて、ジャンパーの胸元と、カウンターに置かれた片手だけが見えました。

目の前にいた男と同じ服でした。

——最初にプリントを見た時、その人物はいなかった?

いなかったと思います。

自信はありません。未来の時刻が写っていることばかり気にして、向こう側まで見ていなかったのかもしれない。

私が黙っていると、男が「それ、店に置いておいてください」と言いました。

——十三枚目を?

はい。

そう言って、残りの写真とネガを持って帰りました。

私は呼び止めませんでした。写真一枚くらい、いらないのだろうと思ったんです。

男が店を出た後、十三枚目を受付袋とは別の保管箱へ入れました。忘れ物として、日付と受付番号を書いた付箋も貼りました。

それから閉店まで、客は来ませんでした。

——翌日、店長には報告しましたか。

しました。

でも、写真を見せることはできませんでした。

保管箱からなくなっていたんです。

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