それから、半年ほど経った頃だったと思います。
ある休日の昼間、インターホンが鳴りました。
声の感じから、若い女性のようで
「このマンションに、坊主頭でスーツを着た男性って住んでますか?」
突然の質問に少し戸惑いましたが、
「106号室の人……かもしれません」
と答えました。
すると女性は、
「分かりました」
それだけ言って帰っていきました。
何だったんだろう。
そう思いましたが、特に気に留めませんでした。
ところが―
翌日、またインターホンが鳴りました。
昨日とは別の女性でした。
「このマンションに、坊主頭で顔立ちのはっきりした男性って住んでますか?」
また同じ質問です。
私は、
「106号室の人かもしれません。昨日も女性が訪ねてきましたよ」
と答えました。
すると女性は、
「えっ……?」
と、明らかに驚いた様子で
「少しお話を聞きたいので、オートロックを開けてもらえませんか?」
と言われました。
私はオートロックを開け、その女性はエントランスまで入ってきて
男性についていくつか質問されました。
どんな感じの人だったか。
結婚していたか。
家族はいたか。
そして、昨日訪ねてきた女性はどんな人だったか。
私は分かる範囲で普通に答えました。
女性は何度もお礼を言い、その日は帰っていきました。
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