そして―
また翌日
インターホンが鳴りました。
「このマンションに、坊主頭の男性って住んでますか?」
また女性です。
私は少し気になって、
「どうぞ。玄関まで来てください」
と、オートロックを開けました。
エントランスで直接話を聞くことにして
私は、その女性に伝えました。
「実は、あなたで訪ねてきたのは3人目です」
すると女性は、驚いた顔をしました。
「えっ……私で3人目なんですか?」
私は、106号室の男性について知っていることを話しました。
「結婚していて、子供もいましたよ」
すると、その女性はさらに驚きました。
そこで、ようやく事情が分かりました。
あの男性は―
どうやら、結婚詐欺をしていたようで、、
女性は言いました。
「私、お金を貸していたんです。約150万円です。結婚する約束もしていました……」
そして少し黙ったあと、
「多分、私の前に来た2人も同じだと思います」
と言いました。
さらに、
「まだこれからも、女性が訪ねてくるかもしれませんね」
と。
私はそこで、ふと疑問に思いました。
なぜ、この女性たちはみんな103号室のインターホンを鳴らすのだろう。
そこで聞いてみました。
「でも、どうして私の部屋を? このマンションの部屋を全部訪ねているんですか?」
すると女性は、あっさり答えました。
「オートロックの扉から、一番最初に見えるのが103号室なので……」
私は、
「ああ……」
と、妙に納得してしまいました。

























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