あの屋根裏部屋は、左右どちらの家が使うのだろう。
中で繋がっているのか。
それとも、板やコンクリートなどで完全に塞がれているのか。
「不気味な家だね……こんな家、あったっけ?」
主人に聞くと、
「いや、初めて知った」
と言った。
私たちはしばらくその家を眺めていたが、そのまま散歩を続けた。
それが、その家を初めて見た日のことだった。
それからというもの、なぜかその家が気になるようになった。
左側は空き家。
右側には人が住んでいるようだった。
おそらく賃貸なのだろう。
そんなことを何となく考えながら、前を通ることが増えた。
ある日、その家の前に大量の吸い殻が落ちていた。
山のように積み重なっている。
誰かがそこで、何十本ものタバコを吸っていたのだろう。
そして翌日。
一人の男性が、その吸い殻が溜まっていた場所でタバコを吸いながら、家をじっと見つめていた。
昨日の吸い殻を思い出し、
「同じ人なのかな」
と思いながら、そのまま通り過ぎた。
翌日
今度は、その男性が家の中にいるのを見かけた。
そこで初めて気付いた。
あの男性は、この家の住人だったのだ。
それからしばらくして、その男性は引っ越したらしい。
家は、またもぬけの殻になった。
それから何日後
今度は、新しい家族が引っ越してきた。
左側の家だった。
家賃が違うのか、なぜ左側ばかり入れ替わるのか、その理由は分からなかった。
玄関には小さな自転車が置かれていた。
子どもがいる家族らしい。
























※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。