——飛行機の私——
いつからか。
私は上空にいた。
飛行機に乗っている訳では無い。
けれど自分が飛行機になったかのような気分だった。
しばらくすると地面が近付いてきて、木の枝に停まった。
そこには大きな鳥の巣があって、鳥の雛(ひな)達が私を見ていた。
あぁ、私鳥の雛達に食べられるんだ。
そう思った時、一人の警察官が歩いてきて、私と目が合った。
「うぉお!?なんで……」
『鳥が人間の眼球を咥(くわ)えてるんだ……』
——警察官——
その日パトロールがてら散歩していると、ふと木の上に視線がいった。
それは、親鳥が人間の眼球を雛に与えようとしている所だった。
木はそこまで高くなかった為、正直触るのは気が引けたが急いで眼球に手を伸ばした。
鳥に威嚇(いかく)されながらもなんとか眼球を手にいれ、警察署へ戻った。
その後、眼球は空き地に遺棄されていた遺体「空田 真奈(そらだ まな)」のものだと分かった。
俺の同期——空田の妹だった。
その眼球は、以前天袋(天井に近い棚)に置かれていた「間戸 蓮菜(まど はすな)」の眼球を思い出させ、寒気が走った。
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