姉は、帰りが遅い私を心配して近所を探していたところ、私が小道の中に突っ立っているのを見つけたのだと教えてくれました。
家に向かって歩く道すがら、今起こった出来事を姉に話すと、「こんな時期にあの道を通るなんて…連れて行かれなくてよかった…」
と呟き、ぎゅっと私の腕を握りました。
私の住んでいた地域ではほとんど習慣が無かったので、すぐにはぴんときませんでしたが、その日はちょうど『お盆』でした。
姉は昔から危険な場所、姉の言葉で言うと『境目が曖昧な場所』がなんとなく分かったそうです。
ただ、わかるからと言って何か対処ができるわけでも、明快な説明ができるわけでもなかったので「近づかないように。」と言うことしかできなかったようです。
通ってはいけない小道があった場所は、養殖業者の廃業に伴い、今はマンションが建っています。
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