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不思議体験

montageさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

置き配の写真に、私が写っていた
長編 2026/08/10 11:14 308view

その日の夜。
帰宅すると、段ボールはちゃんと玄関前にあった。
部屋に入って、着替えようとして気づいた。
昨日着ていた白いTシャツと紺色のスウェットがない。
洗濯機にもない。
クローゼットにもない。
しばらく探して、嫌になってやめた。
たぶんどこかにある。
そう思った。

3日後、また荷物を注文した。
今度は化粧水だった。
別に検証するつもりではなかった。
必要だったから買っただけだ。
ただ、注文してから少し気になって、配送予定日を確認した。
木曜日。
私は仕事。
また昼間に届く。
そして木曜日。

午後3時12分。
通知が来た。
スマホを開いた私は、一瞬意味が分からなかった。
「お届け先のお客様へ直接お渡ししました」
置き配を指定したはずだった。
配送会社に問い合わせた。
オペレーターの女性が確認してくれた。
「配達員の記録では、ご在宅の女性の方にお渡ししたとなっております」
「誰もいません」
「はい?」
「私、1人暮らしなんです。今も会社にいます」
少し沈黙があった。
「ご家族の方などは……」
「いません」
また沈黙。
担当の配達員に確認して折り返すと言われた。
30分ほどして電話が来た。
男性だった。

配達員本人だという。
「あの……今日のお荷物なんですけど」
「はい」
「女性の方、出られましたよ」
背中が冷たくなった。
「どんな人でした?」
「どんな……」
男性は困ったように笑った。
「普通の女性でしたけど」
「年齢とか、服とか」
「そこまでは……ただ、お若い方でした。20代か30代くらいの」
私は32歳だ。
「髪は?」
「長かったと思います」
「服は?」
「すみません、そこまでは覚えてないです」
「その人、何か言ってました?」
少し間があった。
「『いつもありがとうございます』って」
それだけだった。

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