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不思議体験

montageさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

置き配の写真に、私が写っていた
長編 2026/08/10 11:14 429view

最初にその写真を見たときは、配達員さんが間違えて別の家に置いたのだと思った。
平日の午後2時過ぎ。
仕事中、スマホに通販アプリから通知が届いた。
「配達が完了しました」
昨日注文した洗剤だった。
置き配を指定していたので、いつものように配達完了の写真が添付されている。
玄関ドアの前に、段ボール箱が1つ。
部屋番号も合っている。
間違いなく私の家だった。
でも。
写真の端に、人が写っていた。
玄関脇にある銀色のメーターボックス。
その扉に、撮影した配達員の姿がぼんやり反射している。
そして、そのすぐ後ろ。

女が立っていた。
長い髪。
白いTシャツ。
紺色のスウェット。
顔はスマホに隠れてよく見えない。
だけど、その服を私は知っていた。
というより、
私の服だった。
昨夜寝るときに着ていたものとまったく同じだった。
私は思わず自分の格好を見た。
ブラウスに黒いパンツ。
当たり前だ。
私は今、会社にいる。
自宅までは電車で40分かかる。

写真を拡大した。
画質が荒くなる。
女は配達員のすぐ後ろに立っている。
距離にして、1メートルもない。
なのに、配達員は気づいていないようだった。
私は気味が悪くなって同僚に写真を見せた。
「これ人?」
「でしょ?」
「うーん……反射じゃない?」
「何の?」
「知らんけど」
笑われた。
私も、そのときはそういうことにした。
光の加減で、たまたま人の形に見えただけ。
服が似ていると思ったのも、私がそう見ようとしているからだ。
そう思うことにした。

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