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呪い・祟り

vortexさんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

呪われた手鏡
短編 2026/07/26 05:34 28view

部屋の空気が、一気に冷たくなりました。

その瞬間。

鏡の中から、赤い服を着た長い黒髪の女が現れたのです。

女は無表情のまま、ゆっくり手を伸ばし…。

鏡越しに私の首を締め始めました。

冷たい指が食い込み、息ができない。

視界が暗くなり、私は意識を失いました。

気がつくと、真っ暗な世界にいました。

そこには、さっきの赤い服の女が立っています。

焼けただれた顔。

血走った目。

女はゆっくり私に近づき、布団を剥がそうとしてきます。

恐怖で体は動きません。

その時でした。

暗闇の中から、おばあちゃんが現れます。

手には、あの呪われた手鏡。

鏡を女へ向けた瞬間…。

女は耳を裂くような悲鳴をあげ、そのまま鏡の中へ吸い込まれていきました。

目を覚ますと、おばあちゃんが静かに話してくれました。

昔、この家には「みれい」という少女が住んでいました。

彼女は自分の顔を見るのが大好きで、その手鏡をいつも持ち歩いていたそうです。

しかし、火事で顔に大火傷を負い、美しかった顔を失いました。

鏡を見るたびに絶望し、やがて鏡そのものを憎むようになったのです。

その強い怨念が、手鏡に宿ってしまいました。

あれから何年も経ちます。

でも、私の頬の黒い痣は今も消えていません。

そして夜になると、ときどき鏡の中から誰かに見られている気がするんです。

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