「俺の家ではこういうことがよく起きるんだよ。階段をドンドンと踏み鳴らす音が聞こえてきたり、勝手に部屋の電気が切れたり。」
「実際に霊の姿は見たことないけど、そういうのがあってから学校にはいけてない。」
ここまで話を聞いて私は「そんなことがあったんだね」みたいな上辺だけの返事をしたと思います。
その日は雑談やゲームをして過ごした後、Aくんと別れました。
その日の夜、私はいつものようにご飯をコンビニで買い、食べた後Aくんの話を思い出しながらお風呂に入っていました。
お風呂から出た後、居間に戻るとつけっぱなしだった電気が消えており、暗い居間の中でテレビだけがエンタメ番組を流して光っていました。
なぜかその瞬間私は怖くなり、部屋の電気をつけると、凄まじいお腹の痛みが私を襲いました。
起き上がれないくらいの痛みにうずくまりながら、私はなんで?なんで?痛い痛い。と身体を色んな方向に動かしました。
その痛みの中でAくんが私に話したことを思い出しました。
「霊がそっちに行くかもしれないから」
私は恐怖で必死に「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」と涙を流しながら謝ってうつ伏せになって連呼しました。
誰に謝っているのか、本当にこれは霊の仕業なのか。そんな事を考えながら痛みに悶えていましたが、痛みは止むことはなく、私は気絶しました。
目が覚めると、テレビは朝のニュースを放送していました。
私は半日近く気絶していたのです。
お腹の痛みはなくなっていましたが、霊に対するというより、Aくんのことがすごく怖くなり、それからモンスターハンタートライを遊ぶことはなくなりました。
あれから十数年経った今でも、霊を見たことはなく、怖い話を聞いても霊障のようなものを感じたことはありません。
でも、暗い部屋で電気が消えているのを見ると、今でもAくんの言葉をたまに思い出します。
「話しただけで、霊がそっちに行くかもしれないから」






















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