全部。
何百もの目。
その全てが、
一斉に俺を見た。
頭の中に声が響く。
――みつけた
世界が揺れた。
俺は絶叫した。
■
それから先の記憶が曖昧だ。
気づけば、
俺は知らない駅のベンチに座っていた。
朝だった。
財布もスマホもない。
だが、
助かった。
そう思った。
もう二度とあそこには戻らない。
そう決めた。
数日後。
俺は別の街へ移った。
安いアパートを借り、
新しいバイトを始めた。
普通の日常。
ようやく戻れた。
……はずだった。
引っ越して一週間目の夜。
仕事から帰ると、
部屋の壁に見覚えのない扉があった。
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