振り返る。
すぐ後ろにいた。
四つの目。
真っ黒な瞳孔。
女の顔が、
ぐにゃりと裂ける。
「やっとみつけた」
その瞬間。
廊下の壁が開いた。
いや、
“目”だった。
巨大な目。
マンションそのものが、
巨大な生き物みたいに脈打っている。
壁紙が皮膚みたいに波打つ。
天井から髪の毛が垂れる。
四〇三号室のドアが、
ゆっくり開く。
中はもう部屋じゃなかった。
赤黒い肉の通路。
奥で、
大量の目が瞬いている。
そして、
その中心に。
“何か”がいた。
巨大な女。
目が無数にある。
顔中。
腕。
腹。
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