「来い」
同時に声がした。
俺は逃げた。
荷物も全部捨てて。
階段を駆け下りる。
だが、
途中で気づいた。
おかしい。
階段が終わらない。
四階から三階へ降りたはずなのに。
また四階。
また四〇三号室。
廊下の先に、
あの扉。
心臓が狂ったように鳴る。
走る。
また階段。
また四階。
また四〇三。
何度降りても、
そこへ戻る。
そのうち、
廊下に人が増え始めた。
住人達。
全員、
額に目がある。
みんな無言で、
俺を見ている。
「みつけた」
後ろから女の声。
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