(日付なし)
Eは、アイツ、あのヒトマネとかいう奴は化物だ。アイツと、今日同窓会で久しぶりに会い、話したが数十分で記憶が変わっている。私はアイツと古くからの友人ではない、なのにアイツが思い出せない位ずっと昔からの友人だと言い切れてしまう。どんな思い出の中にもアイツの姿が思い浮かぶ。家族旅行や1人でゲームしてる時にもアイツとの思い出がある。
アイツは話すだけで、近くにいるだけで、記憶を喰われてしまう。アイツは記憶を奪い、自分の餌を逃げられないようにしているだ、強者が狩りの時獲物の足を狙うように、記憶を取り除き油断させるんだ。アイツにあったら知ろうとするな。近づくな。今すぐ逃げろ私はもう遅かった。昔違和感に気づいた時に逃げるべきだった。
最後の日記は荒々しく雑に書かれていた。
懐かしい、確かにこういうお話だった。
今思えば、中二病の空想なんだろうな。
「そうそうこういうお話でしたね。」
「お、Bも忘れてたのか。ほら、昔これみた後、ヒトマネがいるか思い出したりしたじゃん。」
あったなー。あの時確か、結局いなかったんだよな。当たり前だけれど。懐かしいなー。
秘密基地でよく遊んだよなー。先生に見つかって怒られたけど。全部Cが罪をおっ被ってくれたんだよな。あの後BとCを待っていたはずだ。秘密基地がなくなったのが強烈な、思い出でよく覚えている。
あの時、私はBだけと話していたはずだ、なのに、Dもその思い出にいる。
確かにはっきりと思い出せる。私とBだけしかいなかった。なのにDもいたという思い出も同様にはっきり思い出せてしまう。
これは、先程の日記と同じ事が起きている。
私はそう思うと急に冷や汗をかいた。
そうして、言葉に出してしまった。
「Dっていつから居た?」
しまったと思った。
ここは、席を外し、昔の写真を見るのが最も良かったのに。
そう思ったが、最早手遅れ。
私以外の全てBも、CもDもクラスの全員が私を見つめた。こちらを向いていなかった同級生は首の角度が変に曲がっている。
「あっあああーっ!」
私は彼等の首が通常ありえない角度に曲がった事。それに、Dを除いた全員の目が真っ黒になっていた事。それに驚き発狂してしまった。
Dは、高校の時にいなかった。Dは、ヒトマネと呼ばれていたこの化物は、今日初めて会った奴だった。そう思うと遅く来た私はDの事で違和感を思う事が多かった。逆にDをここまで連れて来てしまったC、私が来るまでヒトマネと話していた、Bはもう記憶が変化してしまったのだろう。だから、B達はあのように即答したのだろう。
私はもうヒトマネの胃袋の中だ。
そう私はもう、違和感を口に出してしまった時点で、
最早手遅れ、なのだ。























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