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呪い・祟り

プルプル布顚🍮さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

「メリーさんの電話」についての調査
長編 2026/04/25 08:56 280view

環はそう言ってから目を逸らし、背伸びをした。

私「…いや、ちょっとこれ見て」

環「何?」

N県、◯◯市のマンションにて焼身自殺した少女・川木 絵菜 の父親・正治 を児童虐待で逮捕。だが、その後刑務所内で正治の遺体が発見される。そして 川木 絵菜 の母親・清美は現在行方不明。

環「…どういう事?」

私「どうやら恵那ちゃんの遺体には殴られた痕跡が複数あったみたい。…そして、父親・正治 の死因は『心臓発作』。死ぬ直前、何かに怯える様な素振りが監視カメラに映ってたっぽい。母親の行方不明の動機は未だ不明みたいだね」

環「えぇ……ん?ちょっと待って。父親が亡くなって母親が行方不明ならEちゃん———絵菜ちゃんにメリーさんから電話が掛かってきた事は誰も知らないんじゃない?だとすると、怪闇小噺を書いた作家は何でこの事を知ってるの?」

私は怪闇小噺の作家名を見た。

私「『川木 哲也』N県出身、19◯◯年生まれ。怪談師……調べてみる。」

するとホームページが出てきた。下の方を見ていくと、独演会なんかの情報が載っている。そして、一番下まで見るとお問い合わせのメールアドレスがあった。

私「ちょっと話聞けるかメールしてみる」

私は「◯◯という番組の記者」と名乗って、取材を要求した。すると、思っていたよりもすんなりOKを貰えた。日程は二週間後になった。

私「話聞きにいくの二週間後の◯日になったよ。環も行くでしょ?」

環「えッ!?私も行かなきゃだめ!?」

私「『私も』って、そもそもメリーさんの電話の話をしたのはあんたでしょ?」

環「あっ…そうだっけ。◯日に取材ね!」

私「念の為、偽の名刺作っといてね」

それから私は話を聞きに行く前の数日間で色々調べ、判った事がいくつかあった。

一つ目、怪談師の 川木 哲也 は絵菜ちゃんの父親・正治の兄であった事。

二つ目、川木家の住んでいたマンションは全て取り壊された事。

三つ目、絵菜ちゃんの自室にあった筈の顔が黒く焦げた人形———メリーは、現在どこにあるか判らない事。

あとはまぁ、川木哲也の出してる本の数とかそれぐらいだが。

そういった細かい事をメモ帳に書き入れた。

そして遂に取材の当日。私は偶々親が持っていたレコーダーとメモ帳、そして偽の名刺を印刷して持ってきた。

環「お待たせ〜。準備万端だね」

私「はいこれ」

環の事だから準備していないと思い、あらかじめ偽の名刺を作っておいた。

私「偽の名刺。環持ってないでしょ」

環「お〜!よく持って無いって判ったね」

私「だってあんた、私が『偽の名刺作っといて』って言った時スマホ見てたじゃない」

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