「2」「消失」「視力」
何も見えなくなった。
「3」「切断」「腕一本」
右腕を切り落とされたはずだ。
暗闇の中、突然の痛みに声を上げたはずだが、全く聞こえなかった。
何年経っても出目と結果は忘れられない。
椅子に座っているというより、椅子に置かれている状態になったとき、ようやく終わった。
「1」「あがり」「願い事一個」
大金、いい女、いい道具。
その当時、欲しいものはいくらでもあったが、その時に口にしたのは「健康な体を返してくれ」だった。
自分の耳には聞こえてなかったが、確かにそう言った。
気づけば、ボロ小屋の机に突っ伏して寝ていた。
手も足もあったし、目も耳も無事だった。
変な夢を見たって話だ。
でも、それ以降は健康そのものだったよ。
首を吊っても腹を切っても健康そのもの。
もう何歳になったか覚えてないが、健康そのものだ。
この話には、ひとつだけ嘘がある。
――ワシの老い先はまだまだ長い。
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