友人は最後にこう言った。
「なあ、もしさ。
医者が本気で“治る”って信じてたら、
どうなると思う?」
冗談だろ、と笑えなかった。
医療現場では、説明の仕方が
治療成績を左右するというデータがある。
つまり医師の言葉は、
半分が薬なのだ。
じゃあ逆に、
社会全体が「もうダメだ」と思い込んだら?
景気、病気、寿命。
すべてがその方向に傾くとしたら。
プラセボは薬ではない。
だが、脳にとっては“現実”だ。
脳が現実だと認識した瞬間、
身体はそれに従う。
だったら俺たちは、
毎日なにを飲まされている?
ニュースか。
噂か。
誰かの言葉か。
それを信じた瞬間、
体は静かに変わり始める。
プラセボ効果は存在する。
それは論文にも載っている。
だが本当に怖いのは、
それが“限定された医療現象”ではない
可能性だ。
俺たちは知らないうちに、
無数の偽薬を飲んでいる。
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