隣に座る実奈が返した。
篠原は彼女の顔を見ると、また続ける。
「ああ、そこは魂だけが漂うところで、
悩みも苦しみもない清らかで安らかな世界」
「ということは、あなたは生まれ変わりとかは信じてないの?」
「ああ、そうだな。
亡くなった人の魂は皆、そこに行くんだよ。
そこは決してこの世の人とは交わることのない世界だ。
ただこっちと意思の疎通だけは出来るみたいだ」
「どうやって?」
「直接には出来ない。
鳥のさえずりや虫の調べ、またお香などの香りとか鐘や鈴の音なんかをSIGNAL(シグナル)にして伝えるんだ。
私はちゃんとまだここにいるよってな」
※※※※※※※※※※
唖然とした様子で話を聞く俺と実奈の顔を
篠原は交互に見ると、続ける。
「ふふ全然信じてないな。
まあ無理もないよな、こんなぶっ飛んだ話」
この話は怖かったですか?
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そこまででもなかったかな。
実際、亡くなった方の匂いや線香の香りは時々ありますね。
コメントありがとうございます
─ねこじろう
篠原さんのご病気の末期症状は、人によって痛みの度合いが違うと聞きましたが、緩和ケアの最中に言動が荒々しくなる人もいるそうです。若くして逝かなければならない篠原さんは、とにかく大笑いしたくなる程辛かったのでしょうね。
現実にありそうなお話ですね。お友達の形見だとしても、私も怖いから、このような鈴を飾りたくないな。
人は辛さが極限になると、笑いが出てくるのでは?
と考えてます─ねこじろう