「なあ死後の世界とか信じるか?」
唐突な質問に戸惑う俺の様子に彼は苦笑すると、また続ける。
「そうだな。
突然そんなこと言われても、分からんよな。
昔は俺もさ、神も仏もねえ信じるのは自分だけという感じだったんだけどな。
人間というのは勝手なもんで実際こうなっちまうと、そうも言ってられなくなるもんだな。
病室で一人暇なとき、いろいろその手の本を読み漁ったんだよ」
俺はチラリとテーブルに視線をやる。
そこにはハードカバーの小難しそうな本が数冊積まれていた。
タイトルは
「臨死体験」、「死後生」、「死後の世界は存在する」、「輪廻転生」などなど、おおよそオカルティックなものばかりだ。
「それで?」
そう言って俺は篠原の顔を見た。
彼はしばらく天井を眺めていたが、やがて一回大きくため息をつくと口を開く。
「俺はな、
人間というのは死んだら肉体は滅ぶが、魂だけはこの世とはまた違う異次元の世界に移ると思うんだ」
「異次元?」
この話は怖かったですか?
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そこまででもなかったかな。
実際、亡くなった方の匂いや線香の香りは時々ありますね。
コメントありがとうございます
─ねこじろう
篠原さんのご病気の末期症状は、人によって痛みの度合いが違うと聞きましたが、緩和ケアの最中に言動が荒々しくなる人もいるそうです。若くして逝かなければならない篠原さんは、とにかく大笑いしたくなる程辛かったのでしょうね。
現実にありそうなお話ですね。お友達の形見だとしても、私も怖いから、このような鈴を飾りたくないな。
人は辛さが極限になると、笑いが出てくるのでは?
と考えてます─ねこじろう