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呪い・祟り

青空里歩さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

絵馬に託す思念
短編 2026/01/31 00:24 1,191view
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やがて、コタツの上に並べられた紙切れ18枚は、意味のある文章へと変化した。
Mさんは、それを見たとたん、何者かに心臓をみしみしみしと鷲づかみにされた。

「これ みたやつ のろい かかる しぬよ まじで」

突然、後頭部からうなじにかけて、激しい痛みに襲われた。
キーン
耳鳴りとともに
ぐわんぐわんぐわん 
鈍い轟音とともに、梵鐘をかぶせられたかのような圧迫感と閉塞感に襲われた。

すぅと意識を失いかけたその時、

「お父さん。お父さん。しっかりして。」
買い物から戻ってきた妻と次女の叫び声に我に返った。
「顔色めっちゃ悪いし…。具合でも悪いの。」
「救急車よぼうか。」
今にも泣き出しそうな妻。
恐怖に歪み、大声で叫び続ける次女。
ふたつの顔が、Mさんをのぞき込んでいた。

こくん
と首を縦に振り、だるそうに身を起こそうとするMさんを次女は、背後から支えた。

その刹那、次女の目に、こたつの上に並べられた18文字が飛び込んだ。
「ちょっと、何これ。気持ち悪い。」
即、いまいましいとばかりに、18文字が書かれた紙を ぐるぐる丸めゴミ箱に投げ捨てた。

幸い事なきを得たMさんだったが、大晦日にもかかわらず、年越しそばも食べることなく、除夜の鐘もきくことなく早めに床に就くことにした。

元旦は、初詣にもお年始にも行かなかった。
妻が誘っても、長女夫婦が訪ねてきても、もうじき、1月も終わろうというのに、ずっと引きこもり気味だという。

件の絵馬については、その後、発見されていない(らしい)。

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