10月22日
吹雪が治まった!遠くから誰かの声が聞こえる!救助隊が来たのだ。
ああ、私は助かる、これが最後の日誌だ
H山中腹の山小屋で見つかった日誌の内容だ。
四人組の登山グループが予定を過ぎても帰らないので、家族が救助を願い出たのが10月19日の朝だ。
我々救助チームはH山へ向かうも、悪天候により入山出来たのは10月23日の昼だった。
ほら穴の中に1名、近くの林の中で1名、崖下で1名の遺体を収容した。
そして、山小屋で見つけたこの日誌を見て震えている。
10月22日は吹雪が最高潮になった日で、一般の登山者はおろか救助隊でさえ入山不可能なほどだったのだ。
最後まで生きていた彼は何を見て何の声を聞いたのだろうか?
そして、猛吹雪で山小屋へ戻れなかった男が書いた日誌が何故この山小屋に置かれていたのか、今でもわかっていない。
最後の1名は懸命の捜索の甲斐もなく見つけることは出来なかった為、救助隊の活動記録にはこう記されている。
死者3名、行方不明者1名
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