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呪い・祟り

華 木耳さんによる呪い・祟りにまつわる怖い話の投稿です

山に帰る
短編 2026/01/14 12:00 250view

祖父は竹林を眺めつつそう言うと、黙って足早に通り抜ける。
少し強くなった僕は祖父の手を握り、下だけを見ていた。
竹林を過ぎたあたりで顔を上げると、祖父が青ざめた顔で息を荒くしていた。

「どうしたのおじいちゃん?」

僕が不思議そうに尋ねると祖父は…

「御竹様がお前を呼んどった…竹林の中から何度も
 いろんな声で呼んどったよ…気に入られたようだな…」

祖父はそう言うとそのまま僕の手を引いて家に戻った。
それから数日して祖父に別れを告げる頃、
別れぎはに祖父から『くれぐれも竹林には入らん事』と言い含められた。

僕は昨日の事もあり少し怖くなりながらも祖父と約束した。
帰りは父の車で山道を降りていく。
大きな木々の間を抜けて行くと小さな祠が目に入った。
そこにはおくるみを抱いているお地蔵さんが立っていた。
なんにげなく眺めつつ、その場を通り過ぎると
アスファルトの敷かれた公道に出ました。
父に先ほどの祠の事を尋ねると、少し変な間が空いてから
こう答えてくれました。

「大丈夫、お前は大丈夫だから…御竹様の子供だから」

その時は父の言葉が理解できませんでした。

それから数年して、ふと気になって調べた事があるんです。

『おくるみを抱いたお地蔵さん 竹林』

検索結果は子宝系の祈願などがずらりと出てきましたが
その中に一つだけ異質なものがあったんです。

『御竹地蔵』

内容を見てみると、明確な場所は伏せてあるものの
僕の祖父の住んでる山の事でした。
そして…あのあるおくるみを抱いたお地蔵さんについても

『御竹地蔵は子宝に恵まれない夫婦がお供え物をして
 祈願する事で子をなす事ができる言い伝えがある。
 そのうちに生まれる子供は病気一つせず育つ。』

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