そして、はっきりと地蔵の姿を見てみて、その異様さにゾッとし、さらに背筋が寒くなった。
全体が黒く、目と口に当たる部分だけが丸く穴が空いている。
まるで真っ黒な埴輪のような姿だ。
私「普通のお地蔵さんとはちょっと違うみたいだし、嫌な感じがするから、やっぱりやめようよ。」
A「何言ってるんだよ。地蔵なんてどれも一緒だろ?ほら、さっさと幽霊に会えるようにお願いするぞ。」
と、その時。
右後ろ、トンネルの方から視線を感じる。
私「ねぇ、A。トンネルの方から何か見られてるような感じがしない?ねぇ、A、聞いてる?」
Aは地蔵に手を合わせていて気付いおらず、私の声も聞こえていないようだ。
不安を抱えながらトンネルの方を確認してみる。
トンネル内部はオレンジ色のライトで照らされているものの、かなり薄暗い。
当然、誰もいない。
そしていつの間にか視線も感じなくなった。
私(何もいないようだけど、動物だったのかな。)
ところが、しばらくトンネルの中を見ていると、また誰かに見られているような感覚になった。
私(まただ。)
さっきと同じように視線は前のトンネルの中から向けられていて、自分でもよく分からないが気のせいでも動物でもないことを直感した。
今すぐにでも引き返せと本能が言っているが、何故か体が全く動かせない。
蛇に睨まれた蛙のように、全身が凍り付いたかのように、目を逸らすことさえもできない。
私(なんで動けないのっ!早くここから逃げなきゃ!)
すごく怖い。
心臓が破裂しそうなほどバクバクと早鐘を打ち、手のひらにじっとり汗が滲む。
帰りたい。
何とか動こうとしてみるものの、どうにもならない。
動けない時間が続く。
しばらくすると今度は視線が無くなった代わりに微かな音が聞こえてきた。
ペタッ、ペタッ、ペタッ。
私(今度は何?)
音は視線と同じく前方から聞こえてくる。
ペタッ、ペタッ、ペタッ。
























伏線回収すごい
YouTuberおもろい