と同時にディスプレイを見た途端、背中を冷たいものが走った。
映りの悪いテレビのような画面いっぱいに、白粉を塗ったように真っ白な男の無表情な顔が映っているのだ。
しかも頭には紫の派手な柄の三角頭巾をかぶっている。
「あの……ど……どちら様でしょうか?」
震える声で、尋ねてみる。
すると男はゆっくり口を開いた。
「イマ、ウカガイマシタ」
地の底から響いてくるような低い声。
私は慌てて受話器を元に戻した。
同時に画面が真っ暗になる。
息苦しいくらいに強烈な動悸がしていた。
少しめまいを感じ、テーブルの椅子に座る。
─いったいあれは、何だったの?
人間?
「みさえさん」
突然、背後から声がするので、驚いて振り向くと、着物姿の義父か不安げな表情で立っている。
「ガシュインさま、ガシュインさまが来んしゃった」
「違います。違いますよ!誰かが家を間違えただけですよ!」
「ガシュインさまじゃあ……ガシュインさまに決まっとる。とうとう来んしゃったんじゃあ」
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