俺は恐ろしくなった
今の今まで気づかなかった
気が付かない内にとんでもないことをしようとしていた
恐ろしいのは、これを俺は明るい気持ちでやっていたということだ
ここまでの用意を俺は積極的にやっていた
意気揚々と
これで救われると
明るい気持ちでやっていた
それが何より恐ろしかった
俺は吊るしていた縄を強引に引き抜きゴミ箱に捨てた
冗談じゃない
まだまだ死んでたまるか
俺はその場で辞表を書き、朝、会社にいって上司の机に叩きつけた
最初、上司が何かごちゃごちゃ言っていたが、頭に浮かんだ言葉をそのままぶつけたら、最後にはひきつった顔になって俺の辞職を認めてもらえた
きっとかなりとんでもな発言をしたのだろう
無事辞めることができた
今は短期のアルバイトで生計を立てている
いずれはまた正社員をやるつもりだが、まだ心の整理ができていない
あの時の俺は完全に異常だった
もうあんな状態になるのはごめんだ
焦らず慎重に就活をやるつもりだ
最後にAの話だ
俺はAに救われた
騒動が落ち着いた後に、俺はAにお礼のメッセージを送った
するとAから意外な返事がきた
「夜中に電話? 俺、そんなことしてないぞ? まあ、確かになんかお前のことが気になっていてはいたけど、流石に深夜に電話なんてしないって」
履歴を見てみたが、その時間に着信の記録は残っていなかった
だいたいAの携帯番号は登録されている
Aからの電話ならちゃんと表示されるはずだ
非通知にはならないはずだ

























面白いすごく
年の暮れに「今日中にやらないといけないこと」がコレとは、切なく思いました。