AもYも あ…あぁ…あああ…と掠れた声を出す
俺は恐怖で声が出なく、涙だけが流れる
そして背後から低い声で笑みが溢れるような喋り方で
まだまだこの籠には空きがあるな〜
次は誰が入るぅ〜?
俺たちは後ろを向くと
ニタァと笑う籠男がそこにはいた
俺たちは絶叫した
籠男の手には鉄の棒が握られており
それを俺に振り下ろそうしていた
Yが危ねぇ!と俺の首元の襟を思いっきり引っ張ってくれたおかげで避ける事が出来た
放心状態の俺に
Yが走れ!!!と怒声を浴びせる
俺たちは必死に走ったがトンネルがやはりどこにも無いのだ
俺は正直諦めかけていた
俺らも殺されるんだ、全員殺される
そんな事が頭をよぎった
AもYももう体力の限界を迎えていた
ニタニタと笑いながら歩いて追いかけて来ている籠男
もう終わりだと思ったその時に
俺が持っていた刀に物凄い熱を感じる
気のせいかと思ったがどんどん温度が上がってくる
あっつ…と声が出るほど刀全体に熱が帯びている
俺は逃げるのに必死で自分が刀を所持していたのを忘れていた
ただこんな4mもあるやつと刀1本で戦う自信は無かった為に
一か八かでこの刀を投げて籠男にぶっ刺してやろうと投げナイフのようなイメージをして
刀をぶん投げたのだが…
俺もAもYも その刀が飛んでく先を見て
あぁ…終わった…
と声が出た
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