これは私が子供の頃の話です。
夏休みのある日、よく遊んでいた友人のAとB、
今だとそうないと思いますが、仲の良かったC先生の車に乗って
ドライブをしに行くことになりました。
晴れた、夏のカラっとした気温の中、
C先生の提案で子供の足では中々行くことのできない
峠を越えた先の展望台に向かうことに。
地元ではあるものの、
徒歩で行くには傾斜の激しい道が続くため
一度も向かったことのない展望台に行けることに
ワクワクしていました。
空調の利いた車の中、「晴れているから、展望台での景色は良いだろうね」
なんてことや、たわいのない話をしながら
目的に向かっていきました。
展望台へ向かう峠道、
晴れていた道が徐々に霧がかっていき、視界が悪くなっていきました。
ただ、この時点では「晴れててもこういうことが起こるんだね~」といった感じで
特に何も感じず、見晴らしのいい展望台へ向かったのですが
到着した展望台には私たちしかおらず、
もちろん、霧のせいで地元を一望できる綺麗な景色なんてものも見えず。
折角来たのになぁと残念な気持ちのまま、
近くにある展望台の説明が書かれている板などを読んだりしていたのですが
一向に霧が晴れる様子もなかったので
車に戻って帰ろうか、という流れになりました。
4人で車に戻ってC先生が車のエンジンをかけようとしていたのですが
中々エンジンがかからず、あれ?おかしいな…というのを
エンジンかからないの~?と私とAとBの3人は
特に話すこともなかったので、エンジンがかかるまで各々外を眺めていました。
私はというと、さっきまで4人でいた
展望台に設置されている板のほうへ視線を向けると
怖い話や動画とかでよく見るような、真っ白な服を着た、長い髪のおそらく女性?のような
ありていに言うと貞子のような人がその板の真横に立っていました。






















※コメントは承認制のため反映まで時間がかかる場合があります。