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不思議体験

nickningenさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

悪霊の神社
長編 2025/09/05 00:16 28,882view
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床の間には空調が付いており、入るとひんやりとした空気が肌を心地よく撫でた。
床の間には布団が3枚横並びで敷かれていた。
1番右の布団に入って愛用のタオルケットに包まった。
それでも、あの神社は何だったんだろう?と考えてしまう。
枕とタオルの優しい匂いが胸の奥のざらつきを包み込んだ。
そして、いつの間にか眠りに落ちて、夢を見ていた。
私は1人で鮮やかな朱色の鳥居の前に立ちすくんでいた。
東雲色の空の下で山の木々の青さが眩しい。
拝殿の奥から何かの気配がする。
参道脇の木々が風で揺れ、そのざわめきに包まれていた。

鳥居の奥に視線を移すと、何かが這いずるように拝殿の外に出てきた。
風が木々と青葉の匂いを運んでくる。
それは細くしなやかな腕だった。
スッと一瞬で私の目の前まで腕が伸びる。
ドキリと私の心臓が跳ねたのが分かった。
山の木々がゆっくりと左右に揺れる。
一瞬が永遠のように引き伸ばされる。
風が止む。
瞬間、細くしなやかな腕が私の腕を掴んだ。

ハッとして目を覚ますと。

じんわりと額にかいた汗を空調の風が冷やす。
虫の声と祖父母の寝息が聞こえる。
腕を掴まれた時の人肌の暖かさがまだ残っているような気がした。
まだ、夜中だった。
喉がカラカラに乾いていた。
足早に床の間を出る。
畳の間を横切り台所まで来た。
さっきの夢の景色を洗い流すように、コップ一杯の水を一気に飲み干す。
床の間に戻ろうと踵を返した。

コン、コン

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コメント(2)
  • 随所に差し挟まれる小賢しいレトリックがいちいち鼻につく。
    このサイトの読者層には刺さるのかもしれないけど。

    2025/09/09/05:48
  • ちょっと意味がわからない

    2025/09/11/20:22

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