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不思議体験

nickningenさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

ドアスコープ
長編 2025/08/08 01:36 2,048view

張り込み当日午前0時頃、警察から連絡があった。
張り込みを開始し、ポストに怪しい人物が現れたら、投函を確認し取り押さえるとのことだ。
私もドアスコープを覗き込み、その瞬間を見届けようと思った。

午前2時、大男が現れた。
心臓の動悸が高まる。
よし、来た。
なんでこんな事をしているのか、警察が聞き出してくれるだろう。
大男がゆっくりと赤い手紙を取り出した。
まだ、警察は来ない。
大男がポストに手紙を投函した。
まだ、警官は来ない。
まだか?そろそろ来てもいいんじゃないか?
大男が振り向く。

その顔は照明を拒絶するように影が張り付いていた。
まだ、来ない、警察がまだ来ない。
大男がこちらにゆったりとした歩調で歩いてくる。
なんで、まだ捕まえにこないんだ?
本当に張り込んでいるのか?
大男がドアの前で止まる。
ゆっくりとドアスコープ越しにこちらを覗き込んできた。
その目の奥に広がる深淵を覗き込んでしまった。
警察は…?
誰も私を助けにこない。
ドアノブがガチャリと音を立てて回る。
びっしょりと汗をかき、背中にTシャツが張り付いていた。
鍵はかけた…はず…。

蝶番の奇妙な声が響く。

なぜ…?

警官は深夜の張り込みに疲れを感じていた。
それでも、問題のポストに現れる不審者を捕らえるべく、目を擦りながらポストを監視していた。
「2時頃って言ってたよな…?」
あらかじめ用意していた缶コーヒーを飲みながら呟いていた。
「もう3時回るぞ。来るならさっさと来いよ。」
深夜勤務のストレスのせいか独り言が止まらない。
空が白んできて、日が昇る頃になる。
そして朝になっても不審な人物は現れなかった。
冷やかしだったか?
苛立ちを感じながら、被害者に張り込み結果を報告すべくアパートに向かう。
部屋の前に行くと、扉が半開きになっていた。

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