大きなトキソプラズマ

吐瀉物に交じって、何やら気持ちの悪い、5cm程のミミズみたいな生き物が大量に蠢いていたからです。

私は、背筋が凍りつき、涙も涸れました。その吐瀉物を見て、私も吐いてしまいました。
泣き出したりさをみて、涙が涸れた私も、また泣き出してしまって、二人でわんわん泣きました。

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それから、りさは元の性格に戻りました。元の優しくて、可愛いりさに戻りました。
病院で詳しくりさの体を調べましたが、特に問題なく、あの吐き出したミミズだけが謎でした。
むしろ、私の方が体調を崩してしまって、娘に看病されています。
りさったら、私の真似をして、ご飯を作ってくれるんですよ。こないだなんて、お肉たっぷりのカレーを作ってくれました。ほんのちょっとお肉が硬くて、変な匂いがしましたけど、娘が作ってくれたものだから、我慢して食べました。

それで、体調不良の間に調べてわかったことがあるんです。
吐瀉物に交じったミミズみたいなやつの正体。

あれ、サイズはりさの口から出てきた個体は異常に大きいようですが、トキソプラズマ、という寄生虫みたいです。
ネズミに寄生して、ネズミの脳を操り、猫の元へ行かせて、猫に食べさせる。そして、猫の中で増殖する。そんな寄生虫のようなんです。
りさの性格が変わったのは、この寄生虫のせいだったみたいですね。

……でも、一体、どこでりさは寄生されたんでしょうか。

そういえば。

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最近、タマちゃんが居ないです。

【完】