縁側について話そう・・・
縁側は世間からの
やって来ても、やって来なくてもいいような人がやって来て
そこでお茶を飲みながら、縁を作っていった
だから、縁側という・・・
やっぱり昔の人はいい言葉を残してくれている
あれは、田舎のある屋敷に泊めてもらった時の事だった
寝苦しくて真夜中に目が覚めた・・・
やけに虫の声がうるさかった
障子は月明かりを浴びている
っと、突然虫の声がやんだ
ふと、月明かりを浴びる障子の向こう・・・縁側を見た
すると、縁側から誰かが腰をかがめてこちらを覗いているじゃないか
(無礼なヤツだな・・・)
そう思い、人影を睨んだまま枕元をまさぐった
手に香炉が当たった
(よし!こいつで驚かせてやろう)
香炉のふたをつかむと人影めがけてえいっ!っと投げた
「あっ!痛てぇっ!」
人影は一声言うと頭をおさえて腰をかがめたまま
ひょこひょこ歩いて逃げはじめた・・・
驚かすつもりだったのに当たってしまった
悪いことをしたなぁ
謝ろうとすぐ障子を開けて縁側に出た
誰もいない・・・・
縁側の先には大きな蔵座敷があったが
扉はがっしりと閉じられ
人が入った様子もない
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