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不思議体験

にゃんこさんによる不思議体験にまつわる怖い話の投稿です

初雪の山
短編 2025/07/15 07:54 1,971view

かなり冷えるが雪の降った後で穏やかな夜だったので
凍死の心配はなさそうだったが念のため眠らない事にした。
おちついたところで足跡の事がふと頭に浮かんできた。
「あの足跡はだれのものだろうか。。他のシカやウサギ、イノシシだろうきっと。。」
彼は自分の気をごまかすように、小動物の足跡だと解釈するようにしていたが。。

眠らないように頑張っていた彼はついうとうとして、眠ってしまった。
彼は物音で目がさめた、それは何かが雪の上を歩く音だった、ザクッ。。。ザクッ。。。ザクッ。。。
その音は岩の後ろから聞こえていた、 勝気な彼は小動物だと思い追い払おうと大声を出した

「コラッ!!」 怒鳴っると足跡は遠くえ逃げていった。「やっぱり、イノシシか。。」

数十分後また足跡が遠くから聞こえてきた、
ザクッ・・・ザクッ。。。ザクッザクッ。。ザクッザクッザクッ。。 今度の足音は違った
1人の足音じゃない。。。仲間を連れてきたんだ。。。。 さすがの彼も恐怖を感じた。

「コラッ!!」もう一度おもっきり怒鳴った。
足音は止まったが、少しするとまた進み始めた、こっちに向かってきてる
もうココまで来ると、奴らが人間だと思わずに入られなくなった。
数人の人間がこっちに向かってきてる。。 彼は今までにないほどの恐怖に襲われた。

体育座りをして目を瞑って祈り始めた、特に宗教には入っていなかったが
子供のころ祖父や祖母が念仏を唱えていたのをかすかに思い出しながら
保温カバーに顔も入れて外を見ないようにしながらひたすら、めちゃくちゃな念仏を唱えた。
足音はまだ聞こえてる。

どんどん近くなってきてる。 ザクッザクッザクッ。ザクッ
夜中その足音は続き、まるで彼のまわりをグルグル回ってるかのようだった
彼は一睡もできず半狂乱で念仏をとなえていた、朝が近くなり徐々に明るくなってきたのが分かった。

足音は次第に遠くになってきていた、彼は安堵した。 日が昇ったのがわかった、
足音も完全に聞こえなくなり、彼はおそるおそる保温カバーから顔を出してあたりを見回すと愕然とした。

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