思い返せば、私や家族や親戚、友人や知人もそれなりにいくつか怖い体験をしていたと思います。まだいくつか話せていないお話があるので少しずつ投稿するとして、今日は私の体験を投稿します。
これは約7〜8年前、私が介護士をしていた時に体験した話です。
短いですが、当時私以外にもこの現象を体験した先輩方が周りに複数居たため…いまだに思い出しては不思議に思います。
当時私が勤めていたところは有料老人ホームで、お昼ご飯を食べて休憩を挟んだ後は決まってレクリエーションと言う、ご利用者様方と私たち介護士が余暇を楽しむ時間になっていて、その日はカラオケをする予定でした。
カラオケといっても、レンタルしている人気機種でたくさん曲が入っている、どのご利用者様も喜ぶであろうとても上等なものです。
いつもご利用者様たちが集まっているテレビのある大きな広場までカラオケの機械を先輩と一緒に運び、コードを繋ぐなどの準備が整い、マイクをオンにして…後はマイクチェックをするだけだ、と言う頃。
突然、
地面から湧き上がってくるような、まるでアニメに登場する悪魔のような低く恐ろしいトーンの声で
「アハハハハ……楽しいな。」
と、チェックのために先輩が握っていたマイクに声が入りました。
「え!??」
「今声したよね!?」
「はい!○○さん(先輩)も聞きました?」
「うんうん!気味悪いねなんか!やだねー」
騒然となる私と先輩。
私も先輩も女性で、しかも、ご利用者様方はその時ソファーでお昼寝をしたり、無言でテレビに観入ったりしている方ばかりで誰ひとり話していないし、とにかく、そんな形容しがたいような低い声をした人など、普段から誰ひとりいないのです。
周りに男性の先輩方が数人居てお茶の準備をしていましたが、彼らの中にも該当するような声の主はいません。
そして極めつけに、
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