今思い返せば、この瞬間が、俺の人生の分岐点だったんだな。まさかこんな事になるなんて、あの時は考えようもなかった。
あ、ちなみに、溺れてる人は、持ち上げようとか、引っ張ろうとするんじゃなくて、水面を滑らすように動かすんだぜ?知らなかったろ。覚えておくといい。
水泳と運動神経には自信があったけど、いざ溺れてる人を運ぶとなると、結構大変だった。思ってたより川の流れも早くて、水も冷たかった。
俺まで溺れるんじゃねえかって一瞬過ったけど、ここまで来て諦める訳にも行かないって、必死に助けたよ。
命からがら、何とか陸まで運んできて、ここでようやく、溺れてる人がおっさんってことに気がついたんだ。 新1万札の人、渋沢栄一だっけ?それにソックリ。
どんだけ必死だったんだよって感じだよな。綺麗な女の人なら良かったのに!ってちょっと残念だったのは内緒ね。
んでとにかく気道確保して、息してなかったから心肺蘇生してた。しばらくして、異常に気がついたランニング中の人とかが集まってきて、救急車を呼んだりしてくれたな。
溺れてたおっさん……めんどいから渋沢でいいか。
渋沢はちゃんと助かった。警察が来て、色々聞かれてさ、そんなことしてたら帰るの遅くなった。
帰るのも遅くなったし、制服がドロドロになってたから、母ちゃんに何してたの?って聞かれたよ。
人助けてたなんて言っても信じて貰えなさそうだったから、何も。って答えたら本気で怒られた。トホホ…
でも、そっから1週間くらいしてから、警察署長から感謝状が送られてきてね。
そっからはもう、凄いよ。地元の新聞とかニュースで取り上げられたりしてさぁ。一躍ヒーローよ。
親も含め、周りの大人たちからも沢山褒められて、誇らしかった。自分に自信があんまりなかったけど、その時だけは自分が好きだった。
あ、どこが人生狂う話なんだよって思った?
まあまあ、話は最後まで聞いてくれ。
ここからちゃんとおかしくなるから。
それからしばらくは、ちょっとだけ、毎日が楽しかった。
みんなから尊敬の目で見られて、
感謝状と新聞が部屋に飾られてさ。


























そんなこと考えるな!生きろ!
とてもリアルで、すごく怖いお話でした。
しぬなななななななななななななな
とてもスリルでした。
怖い話って往々にしてそうなんだけど・・理不尽だよねぇ
⚪︎ぬなぁー!お前は人助けしただけだぞ?!何が悪い?!
こっわ しぬなーーーーーーーーーー
渋沢一家に関わってしまって最悪なことに巻き込まれてしまった。
世の中こういうことがほんとにあったりしそう
怖かったです。
極限の精神状態だからだろうけど、逆恨みすぎるよなぁ。こういう理不尽などうしようもない恐怖好きですよ
わーおー