唐突に妹の存在がダルいと思った。なんか全部本当に嫌になった。
疲れていて、俺はそのまま寝た。
翌朝、妹はいなくなっていた。靴がなかったので家族が寝ている間に外に行ったらしかった。これが6年前の話。
俺は誘拐事件の特集を夢中になって観ていた。誘拐された被害者女性は生きて帰ってきた。脳が記憶からその可能性を、ヒントを探している。そういえば、最後の日に妹が来たのはこのくらいの時間だった、そう思った瞬間思い出した。
〇〇山にいくよ。XXXXXXXXXするよ。
妹はあの日、山に行った。妹が数メートルの瞬間移動をしたあの神社がある山だ。
あそこに居るんだ。
いつか元気に帰ってくることもあるだろうか。
そこまで考えて苦笑した。流石に現実的じゃない。
でもあいつなら、そういう非現実的な事もできてしまうかも知れない。
あの日のことは夢みたいだった。
全部思い出した。
話変わるが、大学の健康診断で心電図でひっかかった。父方の親戚に何人か短命だった人がいるので遺伝だったりして。
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あんのうりんせい
どういうことですか
すみません、理解ができなく、気になるので解説を求
コメントありがとうございます。
何通りか読み方ができる、怖くないけど不思議な雰囲気の話しを書きたいと思い投稿してみましたが、説明不足過ぎたのでいずれ加筆して長編にしたいと思います。。
読み方.1
妹がおかしいのではなく全てADHDの「俺」の認識違いと妄想です。妄想が一線を超えて妹が怖くなり、あの日の夜、妹を山に連れ出し妹の足では絶対に生きて帰れない崖下に彼女を放置しました。だから生きて帰ってくるなんてあり得ないのです。
遺伝子異常がある家系で一族の男性のみ心臓突然死で早生している事が恐怖と妄想に拍車をかけました。(こういう遺伝子異常は実際にあります)
2.「俺」は神を宿す血筋で妹は神の子です。
神の子の男兄弟は従者として仕える定めがあります。妹は段階を踏んだ儀式を行い本来の力を取り戻そうとしています。
最後の日、妹は兄を贄として差し出して神に戻るつもりでした。本来彼は妹からのお願いを断る事ができません。洗脳されたように全ての願いを叶えて命を差し出す係です。
彼は深夜に妹に言われるまま山に行き、神の子の半身を取り戻す儀式を行い死ぬはずでした。しかし最後の瞬間に彼は自我を取り戻し、妹を殺して儀式を失敗させました。
神の子に正しく仕えなかった男性および神の子が生まれなかった代の男性は40歳で神に喰われ、次の神の子の血肉となります。
3.
妹は存在しません。本来の妹は妊娠後期、生まれる前に亡くなっています。
妹ができる、という親からの言葉以外、誰も妹の存在を直接言及していません。
兄はその事実を塗り消し、イマジナリーフレンドの妹を生み出しました。存在しない妹を保育園に迎えに行き、雨の日に自分が転んで足が汚れれば、妹が水溜まりにはまったと思い込みます。
イマジナリーフレンドである妹は、「俺」の成長に伴い姿を消しました。