深夜、布団に入って目を閉じると、また金縛りに襲われた。ここ最近いつも金縛りに合っているのでまたかと思った。身体が動かず、声も出せない。目を開けることもできず、ただ今回は少し違った。”何か”いる
部屋の隅から、冷たい気配がじわじわと近づいてきた。本能的に良くない霊たちが集まってきているのを感じた。息が詰まりそうになり、心臓が激しく鼓動した。絶対に目を開けてはいけないと、
そのとき、突然「ニャー!!!」というはっきりした猫の鳴き声が聞こえた。
その鳴き声が響いた瞬間、不思議なことに周りの冷たい気配がスッと消えた。重くて暗かった空気が一気に軽くなり、部屋が暖かく感じられた。
涙が止まらなかった。あの声は亡くなった愛猫クロの声だったのだ。
そして背中にふわりと温かな感触。動けない身体を優しく包み込むように、クロが寄り添ってくれたのだ。
クロの声が、怖い夜の闇を追い払ってくれた。もう一人じゃない。守られていると心から感じられた夜だった。
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