彼女にも心の準備というものがある。
「ああ、ごめん急過ぎたよね。
今度来るときでいいから返事頼むよ」
そう言ってぼくはレジ袋を片手に、そそくさと店を後にした。
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その日の晩御飯の時、
さっそく母に今日コンビニで起こった椎名ちゃんからのアプローチのことを話す。
「母さん、今日椎名ちゃんがぼくの手を握ってきたよ。
多分消極的なぼくに業を煮やした彼女が、とうとう自分の方からアプローチしてきたんだろうね。
どうやら明日には彼女をここに連れてこれそうだよ」
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そして翌日の日も暮れた頃。
━業務中だと人の目もあるし、椎名ちゃんも喋りにくいだろう。
などと思ったぼくは、その日彼女がバイトをあがる午後8時に狙いを定めた。
その日は軽トラでコンビニに行くと、出来るだけ片隅に停める。
エンジンを止めた。
時刻は午後7時58分。
一張羅のスーツの上下できめ、後部座席には深紅のバラの花束が置いてある。
下っ腹の出っ張りのせいか、スーツの上着のボタンが閉まらなかった。
40を過ぎたくらいから肥りだし、55になった今年はとうとう80キロになってしまった。
身長は165センチ。
椎名ちゃんはスリムだから、もし付き合うことになったらダイエット頑張ろう。
頭髪も最近ちらほら白いものが混ざり、量も寂しくなってきているようだ。
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こわかったよー 。学校のタブレットでみてます。
コメントありがとう
━ねこじろう
こわいです
私もタブレットで‥
わたしもー
俺も、、、
おいおい、仲間しかいねえじゃねえかよ、俺も。
わたしも。。
僕も〜
俺もー
私も学校のタブレットで見てるwww
おれも
私も、、、、
オイラも
私も